2023年08月27日
今回はコーチとして働くための資格についてお話ししたいと思います。
結論から先に申しますと、コーチは医師や会計士のように資格職ではないため、特に何も資格がなくても問題ありません。
しかし、実際はコーチング先進国のアメリカでは、資格がないと大手企業ではコーチとして働けないという話を聞きます。具体的にはICFのProfessional Certified Coach (以下PCC) 以上がないと難しいとされるようです。こちらの資格ですが、暗に筆記試験を合格して取得できる資格ではなく、色々と条件があります。
- 1. 125時間以上のコーチング研修を受けること
- 2. 500時間以上実際にコーチングを行うこと
- 3. 10時間メンターに学ぶこと
- 4. パフォーマンス判定に合格すること (実際コーチングをしているセッションの録音・録画の評価)
- 5. 資格試験に合格すること
以上の全ての条件を満たして、初めてPCCが授与されます。
ICFの2020年の調査によると、2015年には回答者の7割の方々が「コーチを受けるなら資格保有者に受けたい」と回答していましたが、これが2019年になると85%に上昇しています。多くの方々が「自称コーチ」ではなく、しかるべき資格を持っているコーチにコーチングを受けたいと望んでいます。
資格団体としてICF (International Coaching Federation)が有名ですが、実はICFよりも大きな団体としてEuropean Mentoring and Coaching Councilがあります。弊社コーチは両方の資格を保持しています (2023/8/28時点)。
コーチを選ばれる時の一つの目安として、その方がどのような資格を持っているのかを聞いてみるのをお勧めします。