エグゼクティブコーチはスナックのママ?!

エグゼクティブコーチとは

2023年08月05日

 

先日とあるYouTubeの動画で、エグゼクティブコーチングについてディスカッションが行われていました。ディスカッションに参加されている方のお一人はコーチングについて詳しいようでしたが、他の方はコーチングについての知識が限られている印象でした。

ディスカッションの中で「コーチはスナックのママみたいなもの」とおっしゃった方がいて驚きました。スナックのママと聞くと、大概の方は同じようなことを思い浮かべるのでしょうか。口を傾聴してくれる、そうねぇ、大変ねぇ、と同情してくれる、励ましてくれる、元気づけてくれる、そんな感じではないでしょうか。

ではコーチはというと、違います。コーチングにもいろいろなスタイリングがあるのだとは思いますが、少なくともコーチングの代表的な国際団体であるInternational Coaching Federationが唱えるコーチングとは違います。定義としては次のようになっています。

Coaching is partnering with clients in a thought-provoking and creative process that inspires them to maximize their personal and professional potential.

Coaching is a client-driven process distinct from other service professions, such as counseling, mentoring, consulting, and training.

Coaches honor the client as the expert in his/her life and work and believe every client is creative, resourceful, and whole.

話を聴いてあげる、意見する、同情する、などと全く書いていないことを意外に思われる方もいらっしゃるかも知れません。「えっ、コーチってウンウンと全部話を聴いて、気の利いたアドバイスをしてくれてるんじゃないの?!」という感じでしょうか。

コーチングとは上記のように、コーチを受ける側のクライアント (コーチーとも言います)が主導するプロセスであり、クライアント自身についてはクライアントが一番よく知っているという考えのもと、思考や創造性が刺激されるようなやり取りを通してクライアントの可能性を最大限に引き出すためのパートナーシップなのです。

ですのでコーチがクライアントにアドバイスをすることもありませんし、同情したり、慰めたり励ましたりすることも基本的にはありません。

では、一体何をしてくれるの?!というところについては次回お話ししたいと思います。