2023年08月11日
前回の記事で、コーチはアドバイスをしたり、励ましたりしないと書きました。
では一体何をしてくれるのかと疑問に思われると思います。復唱になりますが、コーチングには色々な「流派」のようなものがあると思われ、また免許資格職ではありませんので、「こうでなければいけない」と一律のルールがあるわけでもありません。ですので、弊社のウェブサイトで書かせていただいていることはInternational Coaching Federationでの教えと、弊社で主に採用している手法とお考え下さい。
さて前置きが長くなりましたが、ではコーチは何をしてくれるのか、という話に戻りたいと思います。ある意味コーチングとは、
「何もしないこと」
だと言えると思います。励まさない、慰めない、アドバイスをしない、会話をある方向に誘導してもいけない、ということで、見方によっては
「何もしない」
となると思います。この「何もしない」というのは、コーチングを受けている方の話をただ全身全霊で聴く、というなのです。そのためコーチには、
「次は何を質問しよう?」
「この課題どうやって解決したらいいんだろう?」
などと考えていてはならず、無心で相手の話に耳を傾け、聞き終わった後で心から湧く質問をすることで会話を進める、ということが求められます。
これが意外と難しいのです。
コーチングを取り入れている企業は多いと思いますが、昨今企業で言われているコーチングは、上記の定義から乖離しているように感じることも多く、どちらかという「メンタリング(経験の多い者が、そうでない者に助言する)」に近いものではないでしょうか。
皆さんの企業で実施されている「コーチング」はどうでしょうか。もし今実施しているものは実はメンタリングだったな、コーチングも試してみたいな、と思われた方は是非上記の情報を参考にコーチングにチャレンジしてみて下さい。
弊社ではコーチングを実施する方向けに、講習も行っていますので、ご興味がある方は是非ご連絡下さい。