
2023年11月03日
何度かこちらのコラムで書かせていただいていますが、エグゼクティブコーチングは
徒然にコーチがコーチー (Coachee) の話を聞く
というものではありません。
フレームワークがあり、各コーチングセッションの最後には、何らかのアクションを合意できるよう進めます。
では、もしコーチを受けるコーチー (Coachee) が、
「フレームワークやアクションなどどうでもいい。とにかく話を聞いてほしい。」
という場合はどうでしょうか。
まず、こちらで書かせていただいたように、「とにかく話を聞く」役目を務めるのがコーチで良いか、という判断は必要になると考えます。場合によっては、医師やセラピストなど、別の専門家の方が良い場合もあるかも知れません。
もしそうではないが、とにかくコーチに話を聞いてほしい、という場合はどうでしょうか。こちらは業界では賛否両論あるのではないかと思います。
- 「ダラダラと話すのは、コーチングではない」
「それでは何の結果にもつながらなく、組織でコストをかける意味がない」
「形はどうであれ、コーチーが必要としている対応は可能であるならば、すべき」
など。
弊社としては、コーチー (Coachee) が話して気持ちが晴れる、いわゆる“Feel-Good-Coaching”は否定しません。ポイントは上記の通り、医師など他の専門家を必要とする事態ではないか否か、もしそうではなくコーチー (Coachee) がコーチと話すことによって、前向きになれるのであれば、時には形式や明確な結果に囚われなくてもいいのはないかと考えます。
(但し、スポンサード・プログラムの場合はスポンサーの意向も重要となります。)
コロナ後の影響や円安、インフレ、地政学的不安等から、世の中の多くの方が不安を抱えて日々の生活を送っていると思います。経営者も例外ではありません。もし、たまにはただただコーチと話して気晴らししたい、そうすることによって気持ちを切り替えてまた前に進んでいける、というのであればFeel-Good-Coachingもそう悪くはないのでしょうか。